Hikido (Double Sliding Door)

○Software

Cinema4D (3DCG),

Vectorworks (drawing)

今回は、両引き戸の鴨居と敷居のおさまりを少し細かくつくりました。

鴨居、敷居と縦枠や柱（真壁）の取り合いのところは、

面ぞろおさまり と 面内おさまり というのがあります（筋野,畑中,近江 2006）。

畳側は面ぞろおさまり、フローリング側は面内おさまりが

一般的なのかな、と思います。

鴨居と敷居の溝は四七の溝と言われる寸法でつくりました。

中ひばたと呼ばれる真ん中の出っ張り部分の幅が四分（12mm）で、

溝の幅が七分（21mm）です。

溝の寸法は建具の幅（見込み寸法）や地域によって、

数種類あるようです（筋野,畑中,近江 2006）。

2本の溝は柱心に合わせて均等に振り分ける場合と、

建具を柱心に合わせて振り分ける場合もあるそうです（筋野,畑中,近江 2006）

（今回は溝を柱心に合わせました）。

図面は近年の木造で、凝ったことをしない場合に

こんなおさまりはどうだろう!?

と考えてひいてみました。

未熟なおさまりかもしれませんが、

CGではこのおさまりで表現しています。

既存建物をモデリングしているときに

床、壁、建具枠のおさまりが自分の中でモヤっとしていて

気になったのでちょっと調べてみたのでした。

記録、共有として。

＊この"おさまり詳細図集1 木造編"は初版が1972年です。

木造の基本的な考え方が読み取れる詳細図集でした。

サッシも樹脂ではなく木ですし、金属の吊りレールもでてきませんが、

木造建築の基本を抑え、それぞれの部材の意味を知るうえでとても役立つ内容でした。

木造階段の踏み面形状だけでも11例載っていたり。

この著書に載っている詳細な納まりを、現代の住宅などでそのままつくろうとすると、

いま量産されている住宅よりも価格が上がり、工期も少し伸びるかもしれませんが、

いつかやってみたい！という納まりがたくさん載っていました。

This time, I made the details of the frame of the sliding door joinery.

There are "Men-zoro-osamari" and "Men-uchi-osamari" as the connection part of the frame.

I think “Men-zoro-osamari” on the tatami side and “Men-uchi-osamari” on the flooring side.

The grooves in the upper and lower frames were made with dimensions called “shi-shichi-no-mizo”.

The width of the middle ledge called “Nakahibata” is “shi-bu (12 mm)”, and the width of the groove is “shichi-bu (21 mm)”.

There seem to be several types of groove dimensions, depending on the width and region of the joinery.

There are cases where the two grooves are distributed evenly according to the center of the pillar, and there are cases where the fitting is distributed according to the center of the pillar.

(This time, the groove is aligned with the pillar.)

We assumed it as a standard structure in recent wooden construction.

It may be inexperienced details, but CG expresses this way of assembling.

This time, when modeling an existing building, I didn't know how to assemble the floor, walls, and joinery frame, so I examined it.

I write here as a record and share.

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